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先日の大阪黒門市場の食堂の仰天!中国語メニューの続きです。

中国人もビックリ! 大阪黒門市場の食堂の中国語メニューが大変なことになっていた
http://ramei.exblog.jp/25720748/

後半は、前回以上に度肝を抜かれるような中国語が次々に登場します。まずこれ。
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豚肉のホルモン焼きだと思いますが、その中国語がなんと「猪肉大肠癌(豚肉大腸がん)」。エーっ、癌を食べさせられるんですか!? ここまでくると、もう冗談は超えています。

さらには、沖縄でよく食べるスパム焼き。その中国語が「烤垃圾(ゴミ焼き)」??
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なぜこんな間違いが起きたのか、想像がつきます。中国語ではスパムメールは「垃圾邮件」。このスパム(ゴミ)とスパム(SPAM)を、翻訳ソフトが勘違いしたのだと思います。
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ホルモン炒めも無茶苦茶です。「把激素烧掉」の「激素」は確かにホルモンですが、これは女性ホルモンという場合の本当の意味のホルモンで、そもそも造語にすぎない日本語のホルモンを直訳してはいけません。
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次は確かに難しい料理名ですが、「菜の花と蟹の辛し和え」が「有强奸和螃蟹扔芥末」。これもおそろしい中国語です。直訳すると「蟹と強姦する……」??? なんでこんなことになったのか。「西兰花蟹肉芥末沙拉」でいいでしょう。
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そして、これも翻訳ソフト頼みのミスでしょうか。ジャンボ豚串の「ジャンボ」が「伟大(偉大なる)」になっています。中国ではよく「伟大的卫国战争(大祖国戦争)」などというときに使われますが、そんな大それたことばを使うのはおかしいのです。
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最後はこれ。フランクフルトが「猪肉的肠最后关头」。「肠最后关头」とは腸のお尻の出口、焼き鳥でいうぼんじりにも取れますが、そもそもこんな中国語はありません。「香肠」でいいでしょう。豚肉なら「猪肉香肠」。

実は、よく見ると他にもいろいろあったのですが、結局のところ、翻訳ソフトで訳した中国語をそのまま使っているからこんなことが起きてしまうのです。

もうこういうやり方はやめにしませんか?

(参照)
最近,有家日本餐厅做了一份中文菜单,结果把中国客人全吓跑了!(日本の食堂の中国語のメニューを見て、中国人はビッグリ仰天!)
http://www.gzhphb.com/article/73/737572.html
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by ramei | 2017-04-26 15:44 | 週刊「間違い探し」 | Comments(0)

先週、中国のネットに以下の記事がアップされました。

最近,有家日本餐厅做了一份中文菜单,结果把中国客人全吓跑了!(日本の食堂の中国語のメニューを見て、中国人はビッグリ仰天!)
http://www.gzhphb.com/article/73/737572.html

記事には、大阪の黒門市場で中国人観光客が見かけた食堂のハチャメチャ中国語メニューに笑いが止まらなかったこと。こうなるのは、安易にグーグル翻訳を使っているせいだと指摘しています。
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これがその店のメニューです。記事では、10個以上の間違い中国語の実例を挙げています。いくつか見てみましょう。
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これは「親子丼」ですが、「一碗米饭配上肌肉和鸡蛋(一碗のご飯の上に筋肉と卵)」。「肌肉(筋肉)」と「鶏肉」は発音(jīròu)が同じなので、打ち間違いとも取れますが、これ以外のとてつもない過ちぶりからすると、どうなのでしょう。正しくは「鸡肉蛋盖饭」あるいは「亲子盖饭」です。「丼」は中国語で「おかずでご飯に蓋(ふた)をする」という意味から「盖饭」といいます。
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次は「明太子入りおにぎり」ですが、「经验丰富你的鳕鱼子(経験豊富なあなたのタラコ)」とまったく意味不明です。
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そして「天とじ丼」が「天堂碗翻转」。「天堂」は中国語で「天国」、「翻转」は「反転する」の意味ですが、なぜこうなってしまったのか??? 天丼は「天麸罗(あるいは炸虾)蓋飯」ですが、天ぷらを卵でとじるのをどう表現すればいいか、難しいですね。
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「(とろろいもの)山かけうどん」が「山药你该骄傲(あなたが誇りに思うべき山芋)」? もうわけがわかりません。

実は、まだまだあるのですが、ちょっと疲れたので、今日はここまで。いやはや、困ったものです。
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by ramei | 2017-04-24 15:18 | 週刊「間違い探し」 | Comments(0)

これまで街で見かけた中国語表記の間違いを探してばかりいましたが、なかには「これは中国人が翻訳しているな」と思わせる名作もあります。

それは「訪日外国人向けワンストップ観光情報サイト」のライブジャパンの中国人向けポスターの文面です。東京メトロのホームに貼られていました。
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ライブジャパン
https://livejapan.com/

そこにはこう書かれています。

「东京观光哪里详
导遍日本数我强」

(東京観光はどこが詳しい
ライブジャパンがナンバーワン」

これを見た中国人観光客の多くは、思わずニヤっとしたことでしょう。この中国語のコピーには元ネタがあるからです。

それは、中国山東省にある有名な工業専門学校の以下の宣伝コピーです。

「挖掘机技术哪家强,
山东技校找蓝翔」

( ショベルカーの技術はどこが優れている
 山東技校で探せばいい)

文章のリズムもそうですし、文末に韻をふんでいて、いかにも中国的なのです。その意味では、とても優れた翻訳例といえると思います。

ではなぜ中国人の多くがこのコピーを見てニヤっとしたかというと、この正式名称「山東藍翔高級技工学校」という工業専門学校のテレビCMはもうだいぶ前から、いろんな意味で評判になっていたからです。

そのCMの一例はYOU TUBEでも見ることができます。
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中国山东找蓝翔 #恐怖蓝翔
https://www.youtube.com/watch?v=YqmbLYWAki4

ご覧のとおり、このド派手な学校案内のためのプロモーションビデオの中で、何度も繰り返されるのが、先ほどの「挖掘机技术哪家强,山东技校找蓝翔」という掛け声です。そして、この仰々しいコピーは、いまどきの若い世代の中国人にとってほとんど流行語のように耳になじんでいるのです。

ただし、それは決して気が利いたコピーというわけではありません。この学校はこのCMで全国的に有名になったことは確かですが、所詮地方の専門学校、日本では信じられないくらい厳しい学歴社会の中国では、大学に行けない連中のための学校にすぎないからです。日本にいる留学生のような恵まれた中国人からすれば、専門学校生なんて、自分とは生きる世界がまったく違う人たちなのです。

ですから、このコピーをチャカしたラップ風のパロディー動画なんかもつくられています。

【蓝翔洗脑广告】挖掘机技术哪家强?中国山东找蓝翔!
https://www.youtube.com/watch?v=AAiZJNhGE0s

このCMは「洗脳広告」だというわけです。

こうしたことを考え合わせると、中国人の若い世代の耳に慣れ親しんだフレーズを元ネタにしたコピーというのは、実際にはかなり微妙といえなくもないのです。

ある中国人留学生はこう言います。「だって、本来東京はCool Japanで売りたいわけでしょう。それが全然coolじゃない山東技校の広告のフレーズに重ねられるなんて、どうなんでしょう?」
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by ramei | 2017-04-18 22:37 | 週刊「間違い探し」 | Comments(0)

これも日本語的な発想で中国語が使われてしまった例です。ある日本の友人が写真を送ってくれました。都内の某外国人向けインフォメーションの前に置かれていた手書きのメッセージです。

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「空手旅行的乐趣怎么样
 到成田,羽田机场
 到东京中心区,酒店
 您可以收到行李今晚」

英語表示などをみるかぎり、このツーリストインフォメーションの手荷物一時預かりでは、1日800円でスーツケースなどの重い荷物を預かってくれるだけでなく、別料金を出せば、成田や羽田、都内のホテルへ運んでくれるサービスもあるようです。

これを見て「えっ」と思ったのは、「空手旅行」の「空手」の使い方です。確かに、中国語の「空手」には「手ぶら」の意味もあります。でも、使い方がちょっと違います。日本の中国語辞書をみると、次のような例が出ていました。

「あなたを手ぶらで帰らすわけにはいかない」→「我不可能让你空手回去」
「彼は手ぶらで帰って来た」→「他空着手回来了」
「手ぶらで彼の家に行くのは具合が悪い」→「我不好意思空手到他家去」

「空手」ということばを聞くと、中国人はむしろ以下のようなネガティブなイメージを連想しがちです。

「空手套白狼」(素手で白い狼をつかまえる)努力しないで高価なものを手に入れる。それが転じて「なりふりかまわず、ハイリスク・ハイリターンの商売をする」

つまり、日本語であれば「手ぶら旅行」という言い方も成立するかもしれませんが、中国語では違和感があるのです。

ちなみに、武道の空手の中国語は「空手道」。以下のようになります。

「以前、空手を習っていました」→「我以前学习了空手道」

では、この場合、どんな中国語にすればいいのでしょう。この際、日本語的な発想は捨てて、まっすぐにこう呼びかけてみてはいかがでしょう。

「我们邀请您放下行李, 全身地投入旅行」(荷物を置いて、思う存分旅行を楽しまれてはいかがでしょう」(※もちろん、もっといろんな言い方があると思います)

あとできれば「到成田,羽田机场」の「到」の前に「寄」を入れると、「成田空港まで運びます」という意味がはっきりします。最後の一文も「今晚就可以收到行李」のほうがいいです。

(参考)
日本語的な中国語が街にあふれていて、違和感をおぼえます
http://ramei.exblog.jp/25676371/
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by ramei | 2017-04-09 07:42 | 週刊「間違い探し」 | Comments(0)

今回は単純な誤植といったことではなく、ちょっとメンドウというか、でもとても大切な話をしたいと思います。

それは「一般に外国人は日本のことをそんなに知らないという視点の欠如」から生まれた外国語表示の一例です。

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先日、都営地下鉄に乗っていて、こんな広告ポスターを見ました。「PROJECT TOEI 013 日暮里・舎人ライナー」とあり、「かつて偉大な漫画家たちが描いた景色が、ここにはあります」というコピーが書かれています。

PROJECT TOEI 013 日暮里・舎人ライナー
http://project-toei.jp/projects/013/

英語やハングルも併記されています。中国語はこうです。

「以前那些伟大的漫画家们插绘出来的未来的景色 在这里都可以看到」

ここでは、中国語の文章については、あえて触れません。そんなことよりも、このポスターのコピーにある「偉大な漫画家たちが描いた景色」とは何のことを言っているのか、おそらく大半の中国人、いや英語を話す人たちもそうでしょうけれど、まったくわからないだろうということです。

一般に外国人は日本の社会や文化の背景をほとんど知りません。そんな人たちに向けて何かのメッセージを伝えようとする場合、段階を踏んで、わかりやすく説明する必要があります。

つまり、外国人に大切なことを伝えるには、一から説明するという手間が必要ということです。

でも、ここでいう「偉大な漫画家」というのは誰のことなんでしょう? 手塚治虫? 鉄腕アトムのことは中高年以上の中国人はわりと知っていますが、若い世代の中国人はあまり知らないかもしれません。
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by ramei | 2017-04-02 17:58 | 週刊「間違い探し」 | Comments(0)